2009年11月アーカイブ

Thunderbird 3 Release Candidate 1 対応の Enigmail 1.0pre nightly に日本語リソースを追加したものです。
現在 Enigmail の nightly は Thunderbird 3.0.x / SeaMonkey 2.0.1+ 向けの comm191 と Thunderbird Trunk (3.1*)/ Seamonkey Trunk (2.1*) 向けの trunk に分かれています。
ここに置くのは comm191 ですので、Thunderbird、SeaMonkey の最新 trunk では使えませんのでご注意を。
また、SeaMonkey 2.0 でも使えません。これはオリジナルでも同じです。2.0.1 以降でのみ利用可能です。
日本語リソースは現状のものをコミットします。これ以降の修正は 1.0 リリースには間に合いません。

Windows (32bit) 版 (署名)
Linux (x86, 32bit) 版 (署名)
Mac OS X (Universal Binary) 版 (署名)

# Tb2 向けの 0.96 は今後メンテナンスされる見込みはありません。日本語環境での Tb2 + Enigmail 0.96 の運用に関しては前エントリを参照のこと
# Tb3 にアップグレードしましょう

出した。
話が拡散しないようにあえて若手育成に絞ったけれど、それはそれで偏った文章になったしまった感じも。
こういう文章はやっぱり苦手だ。
基礎科学全般でもう 1 つ出そうかな。間に合うのか?

文部科学省

中川正春 副大臣殿
後藤斎  政務官殿

 私は○○○○に在学しております○○○○と申します。今回の行政刷新会議の事業仕分けにおきまして文部科学省の科学技術政策に関する予算のほぼすべてが縮減・廃止という評価を受けたことに対し、強く危機感を抱いております。
 事業仕分けを受けて自らのブログ上で意見を表明しております[1]が、今回は特に当事者である若手研究者の一人として事業番号3-21 競争的資金(若手研究育成)のうち特別研究員事業および特別研究員奨励費に関してコメントさせていただきます。

[1] http://www.chaoticshore.org/blog/2009/11/14-021318.html

 はじめに、これまで多くの研究者が研究費の出処をあまり意識してこなかったことは事実として重く受け止めなければいけないと感じています。今回の事業仕分けによって、それを改めて認識するに至ったことは、強く反省する点であります。
 仕分け人の方の多くが誤解されているようですが、理系大学における大学院生およびポスドクは研究の最前線に立つ研究者であるということです。マスコミなどでの研究成果の発表では研究室を主宰する教授の名前のみが大きく取り上げられますが、その裏で実際に動いているのは大学院生・ポスドクです。事実、研究成果を発表する最大の場である学術論文では、第一著者のほとんどは実際に研究を行った大学院生・ポスドクとなっています。
 一方、大学院生・ポスドクはその身分上確たる経済的な基盤を持ち得ません。特別研究員事業は、それを最小限度で支える制度、また特別研究員奨励費は大学院生・ポスドク各々の自主的な発想に基づいた研究を遂行するための必要不可欠な研究費となっています。そのような意味で、仕分け人の「ポスドクの生活保護のようなシステムはやめるべき。本人にとっても不幸」という発言は、このような大学院生・ポスドクの現状をまったく理解していないものとして研究室内のみならずインターネット上で多くの研究者が抗議の声を上げています[2]。また、「ポスドクに教員免許を与えればいい」との意見ですが、ポスドクは研究者としての教育・実践は豊富であり、大学学部生に対しての教育は可能でしょうが、教職課程で求められる種々の教育学を学んでいないポスドクが初等・中等教育を受け持つのは難しいと考えます。

[2] http://mercury.dbcls.jp/w/

 この縮減が実行された場合、多くの若手研究者およびその卵である学部生は、基礎科学分野から身を引く、あるいは海外に研究の場を求めることが予想されます。事実、私の周囲の修士課程の大学院生や学部生は、今回の事業仕分けを受けてこのままでの博士課程への進学に悲観的になっており、私もそれを勧められない状況です。私自身も博士課程修了後の進路として海外の研究機関を念頭に再検討を始めております。このように個々の研究者は自らの活動の場を移せば済むことですが、資源に乏しい日本という国家の科学技術戦略として人材の流出、しかも世代の断絶を伴う形での流出が容易に予想される今回の事業仕分けが正しいのか、私は強い疑念を抱いております。

 また、このような若手研究育成の縮減は、現政権が掲げている子ども手当て・高校授業料無料化といった政策とも矛盾するものであると考えます。これらの政策が実行されれば、初等・中等教育の充実が見込まれます。その結果、おそらく高等教育機関である大学への進学が促進され、相当数の学生が理系領域に入ってくることになるでしょう。しかし、先に述べた理由で大学での研究体制が崩壊していては、何のための初等・中等教育の充実でしょうか。

 以上の点をご勘案いただき、日本の科学技術を担う人材の育成に関わる予算の確保につきまして、強くお願い申し上げる次第です。

ftp に上がっている Thunderbird 3.0 RC1 build1 対応の最新の Enigmail nightly に日本語リソースを追加したものです。
ここからバージョン表記が 0.97b から 1.0pre へ変更されています。
Thunderbird 3 のリリース前に Enigmail 1.0 のリリースも予定されています。
日本語版は今のままでコミットする予定ですので、翻訳修正は 25 日までに MozillaZine.jp フォーラムか直メールで連絡ください。

Windows (32bit) 版 (署名)
Linux (x86, 32bit) 版 (署名)
Mac OS X (Universal Binary) 版 (署名)

# Tb2 向けの 0.96 は今後メンテナンスされる見込みはありません。日本語環境での Tb2 + Enigmail 0.96 の運用に関しては前エントリを参照のこと

実験の合間に見ていた動画配信&twitter の TL より。

まずは自分の立場を示しておく。
基礎化学系の大学院博士課程 1 年。先日 DC2 不採用確定。
いわゆる研究者の卵。若手育成の範疇にある。

まずは仕分けの結論だが、13 日の WG3 で対象とされた案件はすべてが縮減あるいは廃止という結論となった。

全体を通して。
説明側の文科省の役人も仕分け人側も、どちらも「現場」を知らないままで話を進めていて、呆れたというのが正直なところ。
そんな場で日本の科学技術の将来に関する話し合いがされるのはね。

そしてどちらも致命的なまでに準備不足。毛利さんを除けば意見がかみ合わずまともな議論ができていなかった。
研究に携わる人たちがそういうアピールをしてこなかったというのはあるけれど、ここまで認識の差が大きいということに愕然とした。
これからは研究者サイドがもっと情報を発信していかなければいけないのだろう。

各論は突っ込みだすときりがない&自分が冷静でいられる自信がないのでマクロな視点から。

「納税者がトップレベル研究者にお金を払った分、納税者個人にもリターンをもらえないと納得できません!」

これは仕分け人の蓮舫議員の言。自分としては趣旨そのものを否定するつもりはない。リターンを金銭的なものに限らないという条件付だけど。

研究、特に基礎研究は、すぐに目に見える形でのリターンは期待できない。10 年後、20 年後に何かのベースとして実用化されていれば儲けもの。
人類の知にひっそりと 1 ページを付け加えるだけ、というものが多いのも事実。だけど、これでもリターンとしては十二分だと思う。
もともとアカデミックでの基礎研究というのはそういうもので、応用を考えている人のためのライブラリの構築こそが本質と言えるだろう。

しかし、短期的なリターンだけ、採算性だけを求められると、こういう土台となるべき基礎研究はほぼ確実に崩壊してしまう。
今回対象とされた理研のスパコンや SPring-8、バイオリソースなどは多くの研究者にとって欠かせないツールであるし、科研費、競争資金、若手育成、理系教育は、現役の研究者および次代の研究者の卵にとっては必要不可欠である。

特に若手育成、理系教育は、世代の連続性を確保する上では欠かせないと考える。
いわゆる「理科離れ」の問題は理系領域への人の流入を弱めてしまうし、仮に高校での中等教育を無償化したとしても、その上にあるべき大学、大学院での教育、研究がボロボロになっていては、誰も科学技術の道へ進もうとはしないだろう。
資源のない日本にとっては、科学技術と人材こそが発展の鍵ではないだろうか。
今回の仕分けがそのまま通ってしまえば、その柱が崩れてしまう。

博士課程に進んだのは自分の意思だし、いまさらそれを否定するつもりもないが、現状では後輩に同じ道を勧めることは到底出来そうにない。相談されたら否定的な態度をとるつもりだ。勧めるとしても日本ではなく海外。かく言う自分が博士修了後に海外へ行くことを考え始めているのだから。
日本という国は嫌いではないが、日本という国で研究を続けることはできなくなってしまうのか。それがなんともやりきれない。

今回の仕分けでは、会場からのリアルタイムでの動画配信や、twitter 上での議論など、これまであまり見られなかった形で情報がやり取りされていた。
また、仕分け後には、まとめサイトが立ち上げられている。
こういう形で、今までお世辞にも機能していたとはいえない研究者間のコミュニティが構築されようとしていることには期待したいと思う。もちろん自分もその一員となるつもりだ。

Firefox Developers Conference 2009 行ってきました。「俺って開発者じゃないよな?」というお馴染みの疑問は封印し、一ユーザとして楽しんできました。

基調講演
jetpack はかなり面白そうなので遊んでみようかな。既存のアドオンどうなるんだろう?住み分けるの?駆逐するの?と謎はつきないけど。
"the web is now yours" は流行らせよう!

ブラウザの未来、web の未来はどうなるのか?楽しみ

お昼休みはキーサインパーティー。一応言いだしっぺの一人。5 人だけだったけど、初回だしこんなもんでしょう。次からは早めにアナウンスしないと…

午後はずっと A に居座る。
A1 はてな。さすが nanto 先生。
A2 マピオン。デザイナー向けならまだしも開発者向けのイベントでこれはちょっと…というか宣伝。
A3 ビッツ。技術的な面はともかく、アドオン開発だけではなくサポートや公開前後でやっておくべきことなど、特にビジネスとしてやっていく上では貴重な情報だったと思う。これまでこういうのってなかったよね。

続いてトークセッション。
Asa どんだけラーメン好きなのw

締めは大 LT。
今回は新顔な人ばかり。大型新人とぼかろと……Dropfox は使えそう。

懇親会では古株ベテラン 3 名の LT part 2 も。Norah さんはじけすぎ。
Firefox 5 周年を記念してケーキが出てきたり、世界初公開のムービー流れたり、ペンライトを一斉に点したり。
Firefox 1.0 リリース以前から使ってる身としては、5 年間って長かったようなあっという間だったような。これからの Mozilla に幸多からんことを。

二次会は省略。いろんな人と楽しくおしゃべりしました。

コミュニティって大事だよね、と実感した一日。

当日の twitter 実況生中継は #fxdevcon2009 #fxdevcon あたりで。

金曜、箱根でラボ旅行。土曜の朝一の高速バスで東京に戻ってきて友人の結婚式に参加という強行軍を決行。

金曜は我がグループは 9 時 40 分に新宿集合。小田急線で箱根湯本まで。
そこからバスで畑宿まで移動し、マス釣りに勤しむ。
管理釣り場だから目の前で放流してるんだけどね。
釣った魚を焼き、持ち込んだ肉野菜でバーベキューもやって豪勢な昼食に。
バスの時間ぎりぎりまで食べてたので最後は全力疾走する羽目に…

宿に着いたら温泉に入ってボケーッとする。
風呂場がほぼ完全にうちのラボのメンバーで占拠されてたのはワロタw

風呂の後は夕食。特産の○○みたいなのはなかったけど、なかなか美味しかった。

そして本命の飲み会。ボスは早々に引き上げたので、その後は無法地帯に。
ポスドクがおっぱいゼリーに大うけして暴走したり、下のやつらが隣の女子大の飲みに特攻しようとして准教授がストップかけたり。
日頃の鬱憤を晴らすかのごとく、飲み会は崩壊状態へ……

とりあえず〆たあとは、マージャンへ。
次の日もあるのでさすがに徹夜はやらなかったけど。

そして朝は俺だけ 6 時起床。周りの人を起こさないように準備をして一人バス停へ。
高速バスで帰路へ着く。

自宅にもどったらシャワー浴びて着替えて友人の結婚式@品川へ。
新郎が学部時代の某講義つながり。
運河沿いのレストランでいい感じの式でした。
周りがどんどん結婚してくのを見てると焦らないわけではないけど、まあ焦り過ぎないようにしないとね。

そんなこんなでいろいろあったこの 2 日。明日も DevCon あるので休む暇のない週末だなぁ。

宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機の再突入について

お疲れ様でした。
打ち上げ、ISS とのドッキングから一月半、離脱後に大気圏へ再突入。最後は燃え尽きてしまったけど、無事に任務を遂行できて何よりです。
これで日本の宇宙開発も進むでしょう。
次は有人飛行を!

朝から気温下がり続ける一方っておかしいだろー!
家に帰るまでに凍えそうだ……

明日とかどうなるんだ?

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有機化学を専攻する駆け出しアカデミック。
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